メキシコでの固定資産の減価償却について

税務

 

皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺 寛です。
今週はメキシコの固定資産の減価償却をご紹介します。

 

質問)
メキシコでの減価償却は、定額法と聞いたのですが、それ以外の方法はないのでしょうか。

 

回答)
メキシコでの減価償却は、厳密に言いますと大きく分けると2種類御座います。

 

Depreciacion(間接法での減価償却)
➡一般的な固定資産は、この方法となります。
償却方法は日本とは違い、定額法のみしかありません。償却率が法定で定められており、毎月その法定償却率に従い一定の額を償却していきます。

但し、会計上と税務上の計算があり、会計上であれば法定償却率以下の範囲で調整することが可能です。また一方で税務上の計算は、法定償却率を守る必要があり、法人所得税(ISR)を計算する上ではインフレ調整を加味させた計算がなされます。

 

Amortizacion(直接法での減価償却)
➡主に自動車保険等、無形固定資産に適用されます。
償却率は、契約年数における日割りで計算されており、そのためその月における日数において償却費が少し異なる事となります。

メキシコの法人所得税の確定申告書では、Invercionesの項目(固定資産への投資)において上記の二つが、明確に区分されて記載される事となるため注意が必要です。

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
渡辺寛

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

ページ上部へ戻る