こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの吉田 幸弥です。
今回のテーマは【「会計」「経理」「財務」の違い】についてです!
「会計」と聞いて何を思い浮かべますか?
「経理」と聞いて何を思い浮かべますか?
「財務」と聞いて何を思い浮かべますか?
なんとなくはわかるけど、説明をするとなると、つまることも多いのではないでしょうか。
今回はよく聞く、「会計」「経理」「財務」の3つについて、解説していきたいと思います。
この3つを簡単に説明すると、以下のようになります。
<会計>
- お金やモノの出入りを記録、管理すること
- 日々のお金の流れについて記録し(経理)、最終的な目標としては、財務会計と管理会計のそれぞれにおいて、決算書を作成すること
- 税務署へ税務申告をすること
<経理>
- 日々のお金の流れを管理し、まとめること(会計の一部)
- 仕入に関する管理→買掛金の記録や清算、伝票整理、在庫管理など
- 売上に関する管理→受発注の管理、売掛金の記録や清算、伝票作成・請求書の発行など
- 現預金の管理→経費精算、入出金管理、預金残高の確認など
<財務>
資金繰りや将来に向けて投資するため、お金を調達すること
財務の主な業務内容は3つ
・資金調達
融資をしてくれそうな銀行や投資家と交渉すること
そのためにも、相手の担当者を納得させる材料が必要
・財務計画
「人員計画」「資金計画」「販売計画」など社内の計画を考慮しながら、資金計画を立てること
・予算管理
財務によって確保した資金をどのように活用していくかを検討し、予算を管理すること
経理は会計の一部なので、経理部門が会計および経理の役割を担っているケースが多いです。
しかし、“財務”と“会計・経理”には大きな違いがあります。
そのため、経理部門と別に財務部門が設けられているケースもあります。
では、“財務“と“会計・経理”ではなにが違うのでしょうか。
会計・経理の目的は、基本的に日々の取引を記録し、それを取りまとめて社内外のさまざまな利害関係者に説明すること
財務の目的は、経理によって作成された財務諸表をもとに資金計画を立てて、実際に資金調達を行っていくこと
つまり、
- “会計・経理”は「現状把握するため」
- “財務”は「現状把握した上、具体的な行動移していくため」
にあります。
では、みなさんの会社ではどこまでを誰が担っていますか?
メキシコでは、多くの会計士がいますが、財務まで担える会計士は少ないです。
なぜなら、メキシコの会計は税務会計を目的とし、記帳の仕方や税務申告書の作成などは勉強するが、資金繰りや予算管理などの“財務”を勉強することがほとんどないからです。
そのため、記帳などの経理業務や申告書作成などは出来るが、日本で使うような決算書の作成への組み替えや中長期の経営計画を作成するなどの業務は出来ません。
しかし、この“財務”の部分をおろそかにしてしまっては、会社の資金繰りが厳しくなり、会社が潰れてしまうこともあります。
だからこそ、“財務”の視点というものが大事になってくるのです。
“財務”をどのように見ていくかは次回以降のブログで記載していきたいと思います。
また、私たちではこの“財務”の部分を数字ではなく、以下のような図やグラフにして、わかりやすくしたものを作成しております。
3期分の決算書があれば、簡単に作ることが出来ますので、もしご興味があれば、ご連絡いただければと思います。
今回は以上となります。
何かご不明点等ございましたら、お問合せフォームよりご連絡ください。
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株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
吉田 幸弥
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