メキシコにおける物流業について

みなさん、こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺です。

今週は少し違った角度でブログを提出します。

 

ーーー AI、ブロックチェーン、ドローン

 

科学技術が進化する中、コロナウイルス が起き、時代が新たなる産業革命へと変わろうとしています。

結論から言うと、これからの時代は
「ロジスティックを制するものが、市場を制する」
と言うことがテーマとなります。

 

ーーー ニトリ、ユニクロ、しまむら

 

進化を続ける企業は、物流システムに投資を行なってきました。(SPA戦略)
そして今、その差が大きくなろうとしています。

ものが売れないのは、消費者からのニーズをとらえらていないからであり、その仕組み化がなされていないからです。

 

消費者がモノを買う理由は、次の3つだと言えます。

  1. 機能やブランドを評価し、気に入って買う
  2. 価格が安いので買う
  3. 欲しい時にぴったりのタイミングなので買う

 

コロナウイルス の影響が続けば、外を出歩く人が減ります。

そのためスタバやアパレル関連などのブランドは自閉の人たちに対しては、価値が薄れていきます。
何故なら消費者にとってブランド品を持っていても見せる人がいないからです。

これからの時代に求められるのは3のタイミングです。

「タイミング力」は、努力により仕組みを作りさえすれば改善するのです。
またタイミング力は、価格競争より上回ります。

 

例えば百円でコーラが売っていたとしても、本当に喉が乾いていますぐに飲みたいと言う場合には百三十円でも人を買うのです。

メキシコでも多くの日系企業の特に自動車産業は、ものが売れず在庫を抱えキャッシュフローに問題を抱えています。
そうなると見込み生産から受注生産に変更することによって在庫の問題を解決しようとする会社があるが、よほど上手く対応しない限り、納品までお客様を待たせてしまうことになります。

競争の激しい業界では、納期まで時間がかかると言うだけで劣勢になってしまいます。
そのため本来は、顧客のために適性在庫を持つべきなのです。

 

問題はその「適正在庫がいくらなのか?」が見えていないことと見えていたとしても、リードタイムなどがコントロールできないところです。
そういった意味では実は、「欠品」と「在庫過多」と言う全く逆の現象の原因は、同じなのです。

 

コロナウイルス になる以前からメキシコの自動車産業は、生産台数が減り、工場の稼働率が悪く赤字の企業が増えていました。
そこにコロナウイルス が来たため、問題がさらに大きくなり撤退の声まで上がってきています。

 

YAMATOホールディングス 創業者 小倉昌男氏は、自身の「経営学」という本でこう語っています。


「昭和30年代には、製造業が生産の合理化を進め、生産コストがぐんぐん下がっていった。
しかし小売価格がそれほど下がらなかったのは、工場を出てからの流通コストが高かったからである。

卸は、何段階も重複しており、町の小売店のほとんどが家庭的経営だった。コストの安い大量生産を支えるには大量消費者が必要で、大量消費のためには大量流通が不可欠である。
大量流通を実現するためには、流通を近代化しなければならない。」


メキシコにも最新の技術で作られた商品は出回っています。
しかし、市場の効率性、質で言えば日本の昭和30年代と同じレベルなのではないでしょうか。

実際に家族経営の小売りが多いのは事実です。

 

これからの時代、あなたならどの様な行動をとりますか?


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株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
渡辺寛

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