経営は4つの視点で考えることが重要であり、その具体的な視点として、
【財務の視点】、【顧客の視点】、【プロセスの視点】、【組織の視点】を順次説明していきます。
前回から【プロセスの視点】で、今回は①在庫管理が命!の説明に入ります。
【プロセスの視点】
- 在庫管理が命!
- 変動費と固定費はどう削減するか。
- リモート化
- ペーパレス化
- 内部統制的アプローチ
- 見える化→共通認識→標準化→仕組み化
本日は実務上の限界利益率のとらえ方や考え方について、掘り下げて述べていきます。
まずは、中小・中堅企業の製造業であれば、月次決算を取り行なっているところが多いですが、
こちらの例をご覧になったときに、何を考えますでしょうか。
売上高の季節的な変動はあります。例えばですが、4,5,6月は相対的に見て、売上高は減少傾向にあります。
逆に秋口は売上高が一年を通して、一番の繁忙期だとします。
4月の限界利益率20%
5月の限界利益率19%
6月の限界利益率22%
7月の限界利益率7%
8月の限界利益率33%
9月の限界利益率21%
10月の限界利益率11%
11月の限界利益率18%
12月の原価利益率20%
…。
となっていたときに、この限界利益率の数値の流れを、「そうなんだ。」ととらえているだけではまだまだです。
この月次ごとの数値は完全におかしいと穿つ目線が必要です。
何がおかしいか。まずはこの会社に限らずなのですが、限界利益率は毎月同程度の率であるのが本来の姿です。
つまり、今回の例でいうのであれば、大体限界利益率は20%ぐらいになるような、製品販売設計をしていることでしょう。
そして、そうであるのであれば、毎月限界利益率は20%前後で推移しているはずなのです。
では、何が問題なのか。月次ごとに並べた限界利益率の増減が何を物語っているのか。
それはまた次回に持ち越したいと思います。
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株式会社東京コンサルティングファーム
橋口 敦史
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