“ブランディング“の二面性と注意点

”ブランド構築”というテーマは、どの企業においても
欠かせないものではありますが、実際にどうやって
取り組んでいけばよいか、と悩まれている中小企業は
多いことかと思います。

今回は、どのようにしてブランドが作られていくか、という
テーマについて考えてみたいと思います。

ブランドは”無形資産”と言われるように、本質的には
目に見えるものではなく、それを認識できるのは自社
ではなく、”顧客(自社以外)”になります。

では、顧客がどのように認識するかというと、大きくは
二つの方法があります。
①自社から直接的に認識する方法(自社⇒顧客)
これは、例えば”広告宣伝”などで自社が
顧客に対して”メッセージ(理念等)”を発信することで
認識されていくものです。

②自社の”社員”を通じて認識する方法
(自社⇒社員⇒顧客)
自社の社員が提供する製品・サービスを
通じて、顧客がブランドを認識する形です。

①の場合が、一般的に”ブランディング”と言われる活動で
分かりやすいものですとCM、広告といった目に見える形で
発信を行っていく方法です。
最近では、SNSを使うことでその効果がさらに高まってきています。

一方で、難しいのが②の方であり、これを行っていく
ためには”社員教育”が必要となってきます。

社員教育、と言っても自社の製品知識や売り方を
教えていく、ということではなく、自社の理念を正しく
体現できる人材を育成していく、という点がポイントです。

この②の内面的なブランディングこそが、中長期的な
ブランド構築の上で必須なものになります。
なぜなら、ブランドというのは結局のところ、”人の行動”
に尽きるからです。

どんなにお金をかけて見た目を良くしても、本質の
内面が伴っていなければ、ブランドも長続きはしません。

この内部向けのブランディング。
いわゆる“インナーブランディング”でよく話題に
取り上げられるもので“DEI”などがあります。

※DEIとは
・ダイバーシティ(Diversity) 多様性
・エクイティ(Equity) 公正性
・インクルージョン(Inclusion)
を組み合わせた造語で、多様性の中でも、社員が
公平で包括的に扱われている状態をいいます。

このように、ブランディングには社外向け(アウターブランディング)
と社内向け(インナーブランディング)がありますが、最終的に
ブランドを認識するのはあくまで”顧客”であり、社内はそのための
一つの手段、という事を忘れない事です。

ブランドを作ることが目的、ではなく”顧客の満足”
が結果的にブランドを生む、という事を念頭に置いた
上で、ブランド認識をされる組織づくりを行っていく
というのが、製品サービスの差別化が難しくなっている
現代においては有効な”企業戦略”の一つなのではないでしょうか。


株式会社東京コンサルティングファーム

代表取締役社長
増田 鉄矢

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