中小企業の経営者が陥りやすい“勘違い”。
多くの中小企業経営者の方が、この”勘違い”により
会社の成長をストップさせてしまっています。
その勘違いとは・・・、
「社長が頑張らないと会社が上手くいかない」
という事です。
特に、“真面目な経営者”の方に多くみられるのですが、
この発想で経営を行ってしまうと、ある一定の規模で
会社の成長はストップしてしまいます。
では、どこで限界が来てしまうのか？
それは社長の”忙しい”がピークになった時です。
本来、社長のすべき仕事は、会社の方向性を設定し、
戦略を考え、それを実行させていくということで
“頭”を使い、“体”を使う実行の部分は社員が責任を負う
形になります。
”忙しい”という言葉は”頭”を使っている状態ではなく
”体”を使っているときに出てくる言葉です。
これは、社長自身が時間の制約を受けた状態。
つまり、”社長の時間”が会社の成長の制約条件に
なってしまう状況です。
特に多いのが、社長が会社のトップ営業マンであり、
社長一人が頑張って売上を稼いでいるようなケースです。
もし社長がトップ営業マンを辞めてしまうとどうなるか。
確実に、売り上げの減少が見込まれます。
「自分がやらないと売り上げが下がる。」
そのリスクを受け入れられないため、やむを得ず
トップ営業マンとして売り上げをあげ続けている状態。
これを、自分が営業する側から、営業の標準化⇒営業マンを
育てる側 になれるかがポイントですが、これには社長が
”今の成果”を見るのか、”未来の成長”を見るのかで変わります。
社長が現場を離れることによるリスク、一時的に売上が
減少する可能性も受け入れながらも、長期的な会社の成長を
考え、他の社員でも出来る”仕組み”を作るかどうか。
高くジャンプするためには、一旦かがむ必要がありますが
それを受け入れる覚悟を社長が持てるかどうか。
この“勘違い”を乗り越えられた社長だけが、会社を
大きく成長させることができます。
中小企業から中堅企業への変化は、”社長が頑張る”から
”社長が頑張らない（でもいいような仕組みのある）”会社を
作る、ということを意識することから始まります。
その仕組みを作った上で、更に社長も、そして社員も一致団結して
頑張ることで、圧倒的な成果があがるのだと思います。
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株式会社東京コンサルティングファーム
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増田 鉄矢
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