対話の質と量を上げる

思考が変われば、行動が変わり、行動が変われば、結果が変わるのですが、相手の思考(意識)を変えるには、関係性を良くすることが重要になります。

 

結果の変化←行動の変化←思考の変化の好循環を回すには、関係性を変化させることから始まります。

 

では、関係性を変化させるには、どうすれば良いか?結局、対話をすることだと思います。対話は、質と量の両方が必要になりますが、まずは量を増やすことが重要です。

 

アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスの「ザイオンス効果」によると、「人は、同じ人やモノに接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持ちやすくなる」そうなので、対話の量(回数)を増やすことにより、相手との関係性を良くする効果はあると思います。

 

対話は、言葉のやり取りだけではなく、表情や仕草などの「シグナル」のやり取りもありますが、「メラビアンの法則」によると、人が「好意・反感などの態度や感情を伴うコミュニケーション」を行う際、話し手が聞き手に与える影響を、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つの要素に分けられます。

 

その法則の「3つの要素」の与える影響の割合は、以下の通りです。

「言語情報」実際に話された、または言語化されたメッセージの情報   7%
「聴覚情報」コミュニケーションの際の、声のトーンや口調からの情報 38%
「視覚情報」表情や目線、ボディランゲージ、その他見た目からの情報 55%

 

目指すべき関係性の変化は、信頼関係を強くすることであり、時間はかかるのですが
親愛のシグナルを送り続けることで、築けるものと思います。そして、対話の量(回数)を増やすことで、対話の質も上がると思います。

 

このことから、信頼関係を築くための対話のポイントは、下記の通りであると
考えます。

 

(1)自分が普段から発信している「シグナル」はどんな性質か?に敏感になる。常に忙しい、疲れている、怒っているなどネガティブなシグナルだと、相手にもネガティブな影響を与える。

(2)自分が目指したいシグナルを発信している人を真似る

(3)対話の時間を大切に扱う。定期的(頻度や時間を決めて)に忘れずに必ず対話する。

(4)対話の「話題」を日頃から考えておく。相手の話を聴く姿勢は、対話においてとても重要であるが、自分から積極的に与える姿勢がまず大切である。

 

管理職以上は、社員との対話の時間に優先順位をおくことが、組織の成長において最も重要になります。

 


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