インドネシアへの輸送について

法務

質問

・インドネシアに”リペアパーツ”(手のひらサイズ)をDHLで送ったところ、輸入ライセンスを持った会社でなければ受け取れないと、戻ってきてしまいました。

新品のパーツを無料で送る場合、”サンプル”と記載すれば問題なく届きますでしょうか。

 

・回答

 法律上は可能ですが、実務上では不透明な部分がございます。

 インドネシアへの輸入を行うにはAPIと呼ばれる識別番号の取得が必要です。一般的な輸入業者にはAPI-U、特に自社で使用する原材料や資本財を輸入する製造業者にはAPI-Pが必要になります。

 しかし、いくつかの例外条件に関してはAPIなしでも輸入する事が可能です。販売目的ではないサンプルはその一つです。つまり法的にはサンプルは輸入ライセンスなしでインドネシアに送れる、という事になります。 

 しかし、リペアパーツが販売目的ではないサンプル、または他の例外品目の範囲内に含まれると見なされるかどうかは不透明です。

現地法人を設立し、APIを事前に取得してからリペアパーツを送るか、既にAPIを取得済みの業者へ委託するのが無難と言えるでしょう。

APIはBKPM PTSPセンターで取得が可能で、5年期限での延長が可能ですが、API-UとAPI-Pのどちらか一方しか取得できないので注意が必要です。


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