こんにちは。中国現地法人駐在員の高橋斉志です。
中国の就職事情についてお話しします。
昨今中国での人材市場において目立つ動きと言えば、10月15日より実施された、外国人雇用者に対しての中国の社会保険適用が挙げられます。企業側での人件費コスト増といった問題も絡み、これを機に駐在員に比べ低コストで抑えられる現地採用雇用枠が増えるのではという見方もされています。一方で、企業側は日本人採用に非常に慎重になり、日本人を雇う意味を考えなおす段階に入っているといえます。
また、中国には多くの外国人が訪れ、毎年多数の外資系企業が進出しています。それに伴い沿岸地域では、外国人労働者へのビザ発給が年々厳しくなってきています。すでに、北京・上海など主要都市では新規でビザを申請する場合、大卒以上かつ2年以上の社会経験が条件となっており、今後徐々に厳しくなってくる可能性が高いです。
これまでは日系企業メインで日本人の採用を行っていましたが、最近では中国企業の日本進出も目立ち始め、日本人によるマネジメントを望む声が多く、そういった企業からの日本人人材の採用が増えるなど、中国人材市場の新しい傾向が伺えます。今後は中国企業側にとっても、外国人雇用に対する受け入れ態勢が新たな課題になってきます。
私が今住んでいる大連では、依然としてBPO、IT、コールセンターでの採用が強いです。上海においてはアパレルや商社など、広州、深センの南方では建設業、家電メーカーが多数で、エリアによって業種等が異なります。従って、今後はどの地域に、その中でもどのポジションに日本人を置く必要があるのかを今以上に考える必要がありそうです。