中国の投資環境【2020年最新版】

こんにちは
東京コンサルティングファーム上海の太田 一希 (オオタ カズキ)です。

本日は中国の経済状況に関して記載していきます。

 

ビジネスアンケートに見る中国の投資環境

世界銀行と国際金融公社(IFC)が、2019年10月に「ビジネス環境の現状2020」を共同で発表しています。このアンケートの結果から世界の中国への評価を見ていきます。
中国は、ビジネス環境ランキングの総合順位が189の国と地域中31位で、前年から15順位上げています。

 

中国 日本
事業の開始 27 106
建設許可手続 33 18
電力調達 12 14
不動産登記 28 43
資金調達 80 94
投資家保護 28 57
納税 105 51
クロスボーダー取引 56 57
契約履行 5 50
事業の撤退 51 3
総合順位 31 29

中国のビジネス環境がこの1年で大きく改善した背景として、李克強首相が18年3月の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で行った政府活動報告(施政方針演説に相当)で提示した地方レベルの改革実行目標提示や、中国政府による「ビジネス環境の現状」報告書の各指標の改善をターゲットに据えた作業部会の設置があると指摘。
中国政府のこうした取り組みが成果になって表れたとの認識を示した。

各評価項目の中で今回、最もランキングが高かったのは「契約の履行」で世界5位。6位から1ランク上がった。2位は「電力の確保」で12位。14位から2ランク上がった。

 

■破綻処理と建設認可が大幅改善

ランクが著しく上昇した項目は「破綻処理」と「建設許認可の処理」だ。破綻処理は19年版の148位から51位へと97ランク上がった。
評価指数は30.53から62.1へと約32ポイント改善した。

所要期間が平均3.0年から1.7年に短縮されたことや、不良債権1米ドル(約108.49円)当たりの回収率が27.7米セントから36.9米セントに上がったことなどが高評価につながった。

 

建設許認可の処理も19年版の121位から33位へと88ランクアップした。
評価指数は52.84から77.3へと25ポイント近くの上昇。

19年版では155.1日だった建設許認可取得の平均所要時間が20年版では111日と、44.1日短縮されたことが大きな改善として評価されたとみられる。

中国政府が推進する規制緩和と権限委譲、ワンストップ化、電子化といった改革の成果が表れたと考えられる。

 

今週は以上となります。
ご一読いただきありがとうございます。


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太田 一希
株式会社東京コンサルティングファーム

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