ブランド構築戦略②

こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日は、次回に引き続き、ブランド構築戦略についてお話します。

②経営者による記事発表については、IBM中国の周憶副総裁、GM中国法人の銭恵康社長自身等が登場し、中国事業を語るインタビューや発言の記事発表があります。特に、周憶副総裁については、中国初のIBMのアジア太平洋地域の統括者として人気があり、IBMの中国事業における躍進のシンボルにもなっています。後述する③にも共通することですが、
このような経営者による記事は、企業のイメージを広める絶好の機会となり、結果として中国国民によい影響を与えることが多いのです。

③企業研究記事の発表について、日本にはあまり見ない記事ですが、中国ではある企業を新聞等で取り上げて褒め称えるという記事が多いです。これらの記事数は直接に、優良企業ランキングなどに影響するというデータもあり、重要視すべきと考えられます。例えば、中国系企業が多く取り上げられるのですが、外資系企業ではサムスン、P&G、IBM、レノボなどが、記事にされています。文章内容の傾向は、なぜ素晴らしいか、なぜ成功しているのかを示しているのが多いです。日本のように苦労話が中心となる記事はあまり好まれないのだと考えられます。

ブランド戦略構築というと大企業の行うことというイメージが強いですが、中小企業も活用することができます。例えば、①企業理念の共有については、HPや自社のパンフレット等に記載するところから始められます。特に、中小企業においては、小さな市場で戦っている場合は、口コミの重要性が増すので、上記のような細かな対応が重要になってきます。化粧品筆等の販売で成功した有限会社瑞穂は、商品を購入した消費者が、微博(中国のSNS)に書き込みしたところから、情報が発生し広まりました。いかにブランドを構築するかという方法は多くあるため、小さなところから始めていくことが重要です。

以上

 

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