有形固定資産の評価

会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は有形固定資産の評価についてご説明させていただければと思います。

有形固定資産は取得時は取得原価で評価されることになりますが、その後の評価に関しては二つのモデルから一つ会計方針として選択することになります。それらは、原価モデルと再評価モデルのことです。再評価モデルは日本の基準にはなく、IFRS特有の規定といえます。

 

原価モデル
帳簿価額=取得原価-減価償却累計額-減損損失累計額

再評価モデル
帳簿価額=公正価値-減価償却累計額-減損損失累計額

 

減価償却累計額というのは、毎期の減価償却の結果を表しており、減損損失累計額も毎期の減損の検討の結果を表しています。ここで着目すべきなのは、取得原価なのか公正価値なのかという点です。再評価モデルの場合は、期末において公正価値の情報を再取得する必要があり、簿価を修正する必要があります。簿価が増額した場合、資本直入されることになります(過去の再評価の結果損失がある場合は、そこから減額)。また簿価が減額した場合、減少分を純損益として認識します。

次週は実際の例題を通してこの再評価モデルを説明していきたいと思います。

今週は以上です。

 

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