皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファームカンボジアの安藤です。
今回は、何故日系会計事務所は、ローカル会計事務所をオススメしないのか、についてお話したいと思います。
単純に、ローカルに取られたくないからでしょ?
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、
※そういうわけではありません。※
弊社もローカル会計事務所と一緒に仕事をしたことがあるからこそ、ローカル会計事務所はやっぱりまだまだお客様にオススメできない!と思っているので、その理由をお話ししたいと思います。
カンボジアでローカルをオススメしない理由
1、会計税務の勉強が不足したまま、お客様の業務をするため、ミスが起きやすい
2、外国企業の悩みに共感できない
3、会社として非常に未熟なため、サポートに限度がある
1、会計税務の勉強が不足したまま、お客様の業務をするため、ミスが起きやすい
あるある①
カンボジア人の慢心による害:「会計事務所で働いている=自分は知識人である」
こういう人がローカル会計事務所は多いです。
実際に税務の質問をすると、間違った認識をしている人や、実はやったことがない、という人は少なくはありません。
シニアレベルでもそういう人材を見受けます。
こういう人たちだと自信満々に説明してきますが、弊社からすると、その認識違いますよ?と思うこともあるので、自分達がしっかり確認しなければ、後々税務局から指摘されてしまいます。
あるある②:会計業務スキルが実は無いに等しい
また、カンボジアは税務面の業務が非常に重要視されていることから、会計面が疎かになっており、実は全く記帳されていないということや、記帳がぐちゃぐちゃで財務諸表が変な数字になっていて親会社に提出できない状況となっていることが多いです。
あるある③:オーナーワンマン経営スタイルで、社内体制が弱く、人材育成もできていないことが多い
また、会計事務所を設立したカンボジア人オーナーは優秀な方かもしれませんが、部下の教育がしっかりなされていない、もしくは社内での確認体制などが整備されていないため、凡ミスが実は多く起きているということもあります。
これが後々見つかると、修正は通常の月次で業務をするよりも時間も労力もかかってしまいます。
日系や外資会計事務所を最初から使う企業とローカルを最初使っている企業だと、前者はで税務調査がくる可能性はゼロではありませんが、後者のほうが税務調査で指摘されるリスクは非常に高いです。
また、前者の方が何かあったときにすぐに背景を熟知していることが多いので、対応しやすいです。
しかし、ローカル会計事務所の方がコスト面で安いから、こちらを利用したい。
という方は、
★将来的にペナルティが発生しないように自分達で毎月しっかり確認すること
★ローカル会計事務所を自分の部下だと思うくらいの勢いでコントロールする
★自社の経理担当者を非常に優秀な方を採用する
という対策を備えておくことを推奨します。
今回は、これで以上といたします。
上記に関して、自分の会社の場合は?というような具体的なご相談がございましたら、お気軽に下記Facebookにお問い合わせください。
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皆様に少しでも多くお役に立てられていますと幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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株式会社東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
安藤 朋美
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