皆様こんにちは、カンボジア駐在員の西山です。
今回は「最近のNSSFに関する動向」について3回に分けてお話しします。
労働職業訓練省、経済財政省、保健省は、2017年10月11日、労働者に対する健康保険プログラムの実施及び妊娠中の従業員に対する追加手当に関する大臣令404を発令しました。
大臣令404では、公正な医療基金を通じての非公式労働者に対する健康保険プログラムを拡張や、妊娠中の公式・非公式労働者への追加手当の提供を目的としています。これらの手当ては国家予算を財源とし、2018年1月から施行されます。この大臣令では、「非公式労働者」を、週8時間を超えない契約での労働者及び臨時雇用者としています。公式な医療基金制度とは、対象となる市民グループに、政府出資の保健所で無料の医療を受けられるようにするための資金調達メカニズムを指します。この大臣令によれば、労働供給者を含む雇用主は、正規雇用、臨時雇用に関わらず従業員をNSSFに登録しなければなりません。女性従業員が妊娠のため追加出産手当を受け取るためには、出産日予定日3カ月以内(遅くとも1カ月前まで)にNSSFに報告する必要があります。
今週は以上になります。
西山 翔太郎