皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回のテーマは「自分の成長に責任を持つ」です。
ドラッカーを見習い、コンサルタントとは何かを考えるためによくお医者さんの書く本を読むようになりました。全ての優れた医者に共通する点の1つとして、卓越性が挙げられます。そして、その卓越性の追求こそ、彼らを最前線のプロへと導いているのだとわかりました。
医者と我々の大きな違いは、失敗を糧に、と言えるか言えないかの違いでしょう。特に外科医にとっては少しの失敗でも死に直結します。失敗を糧にすることなどできません。
我々と違い、彼らは自分の成長のために何よりも卓越し、失敗をしないための努力を惜しみません。だからこそ、命を預けるに値する職業なのだと思います。
ドラッカーは、その著書で卓越性について以下のように述べています。
「自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるが故に、重大な意味を持つ。」
我々には失敗することができる環境があり、むしろ失敗をして失敗から何かを学ぶことができると前向きな気持ちになることが多いようです。ドラッカーも、失敗をしたことのない人間を信用するなと話しています。しかし、ドラッカーもまた、失敗を容認している訳ではありません。ドラッカーは、「最初ダメでも何度でもやり直せという態度は誤りである」と著書で厳しく説いており、失敗を前提とした仕事に対する姿勢を否定しています。
何か仕事を始める時、お客さんは、我々の実験台ではないことをしっかり認識しておく必要があります。失敗してもいいや、という姿勢でサービスを提供するのは全くの誤りであり、まだ実力が追いついていないのであれば、今すぐ卓越性を追求する必要があります。
我々の仕事では、医者のように命を預けてもらうとは言わないまでも、顧客から会社の機能一部を預けてもらいます。だからこそ、自分の成長に責任を持ち、顧客への義務を全うしなければなりません。
澤柳 匠