質問:税務監査はどの機関が行うのか?

税務

前回は、VAT登録が必要な企業の条件について確認しました。
今回は、カンボジアでは特に注意するべき「税務監査」についてみていきたいと思います。

カンボジアの税務監査には以下の3つの種類があります。
①Desk audit 資料に基づく監査
②Limited audit 現場訪問に基づく監査
③Comprehensive audit 総合的な監査

上記のうち、①と②の監査については税務局の各担当部署によって行われます。高額納税義務者の場合、税務局のDLT(Department of Large Taxpayers)という部署が①、②の監査を行います。また、高額納税義務者とは、以下の基準を満たす企業のことを指します。
1)QIPの適用企業
2)外国法人支店または多国籍企業
もしくは
3)年次売上高が1億リエル(約25万ドル)を超える企業

税務監査のうちの③については税務局のDEA(Department of Enterprise Audit)という部署によって行われます。Limited auditとは、文字通り限定的な監査であり、VATのみ、あるいはその他2~3の税目を対象としていますが、Comprehensive auditに関しては申告義務のある全ての税について監査が行なわれます。

これら①~③の税務監査はカンボジアでは比較的頻繁に行われます。したがって企業は早ければ1年に1度、もしくは数年に1度これらの監査を受ける可能性があります。いつ行われるのかは、税務局の判断に任せられており、はっきりと定まっていません。

今週の写真はオフィスのすぐ近くにある王立プノンペン大学の写真です。校舎の前には芝生が広がり、たくさんの人が芝生の上でくつろいでいます。

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