こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
先月よりカンボジアに赴任してきました。現地より新鮮かつ有益な情報を皆様に提供できればと思います。
さて、今回のテーマはカンボジアの農業です。
カンボジアの主要産業はまだまだ農業であり、2011年の名目GDPに占める農業の割合は18%となっています。その上、農業の総付加価値(Gross Valued Added : GVA)は、2006年より毎年4.5%から5.7%の伸び率を記録し、農業は今後ともカンボジア経済の大黒柱と言えるでしょう。
しかし、こうした1次産業の成長は農業等の機械化が進めばどこの国でも見受けられます。カンボジアで今後注目すべきものは2次産業、特に食品加工業の進出です。機械化による生産性向上の傍ら、その豊富な農作物を次のステップにもっていきたいという、食品加工の需要が非常に高くなっています。
実際、2011年時点で鉱工業・エネルギー省に登録されている食品加工分野の会社は56社であり、2008年の42社と比べ33.3%の増加を示しています。また、カンボジアの目覚ましい経済成長が家計消費を底上げしており、今後食品加工分野が成長していくのは必須です。
以上の点を踏まえ、具体的にカンボジアの食品加工業に進出するにあたり、考慮しなければいけないポイントをいくつかご紹介します。
まず食品加工を始めるにあたり、①どこに工場を建てるか、②どのように材料を仕入れるか、そして③ワーカーをどのように雇うのかという問題が一般的に考えられます。
さらに、工場を稼働するにあたり、④カンボジアではどのような会計、税務、労務があり、⑤どこまでそのような間接部門を内製化すべきか、または内製化すべきではないかといった問題があります。
次回はこれらの問題を詳しく掘り下げていきます。
以上