ブラジルの特定財源負担金(CIDE)

税務

こんにちは。
東京コンサルティングファーム・ブラジルの田村彩紀です。

今回は、ブラジルの特定財源負担金(CIDE)についてお伝えいたします。

 

特定財源負担金(CIDE)の正式名称は、Contribuição de Intervenção no Domínio Econômicoで、国産技術開発促進負担金と、燃料特別財源負担金の2種類がございます。

 

1つ目の、国産技術開発促進負担金(CIDE-Remessa、CIDE-Tecnologia、CIDE-Royalties、CIDE-Remessaと言われます。)ですが、こちらは、主にブラジル国外からの技術サービスに対し、ブラジル国内法人が支払う対価に課税されます。

税率は、10%で、連邦税に分類されますが、一部は州の財源に充てられることになっています。
この技術サービスで発生した費用を国外に送金する場合、源泉徴収税として、15%を支払う必要があります。
(ただし、日本の場合は、租税条約により原則12.5%とされます。ただし、最終的な判断は、ブラジル国外への送金プロセスの手続きを行うブラジル中央銀行の判断によります。)

 

2つ目の、燃料特別財源負担金(CIDE-Combustívelと言われます。)は、燃料(ガソリン、ディーゼル、ケロシン、燃料エタノールなど)や燃料を含む製品の輸入・国内販売に課税されます。

負担金額は、各種燃料で異なり、1立方メートルや1トン当たりの金額が定められております。
下記、ポルトガル語で原文となりますが、下記に負担金額を記載いたします。

I – gasolina, R$ 860,00 por m³; (Nota)

II – diesel, R$ 390,00 por m³; (Nota)

III – querosene de aviação, R$ 92,10 por m³; (Nota)

IV – outros querosenes, R$ 92,10 por m³; (Nota)

V – óleos combustíveis com alto teor de enxofre, R$ 40,90 por t; (Nota)

VI – óleos combustíveis com baixo teor de enxofre, R$ 40,90 por t; (Nota)

VII – gás liqüefeito de petróleo, inclusive o derivado de gás natural e da nafta, R$ 250,00 por t;(Nota)

VIII – álcool etílico combustível, R$ 602,00 por m³.

(参考URL: http://www.planalto.gov.br/ccivil_03/LEIS/LEIS_2001/L10336.htm

ご参考になれば幸いです。

 

引き続き皆さまにとって有益な情報を発信してまいります。
お読みくださりありがとうございます。

 

株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀

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