こんにちは。
東京コンサルティングファームブラジルの濱咲克心です。
今週はブラジルにおける農業ビジネスに関して記載します。
農業ビジネス(アグリビジネス)のGDPはブラジル経済活動の20%強を占めており、2018年には3.4%増加すると予測されています。
IBGE(Instituto Brasileiro de Geografia e Estatistica:ブラジル地理統計院)は、2017年と比べ収穫が5.3%少ないと予想しており、それは2017年、大豆やトウモロコシなど、様々な商品の記録的な収穫により、第一次産業である農業ビジネスにおけるGDPは7.6%伸びたこともあり、2018年の成長率は2017年よりも低いと予想されています。しかしながら、2018年の見込みとしては、2018年5月にあったトラック運転手のストライキの影響もある中、農業ビジネスのGDPはブラジル経済全体の成長率(ブラジル中央銀行の最新の調査によると1.5%)よりも高くなるであろうとされています。
2018年のブラジルにおける農業ビジネス、第一次産業の結果として、すでに行われた大豆の記録的な収穫があったにもかかわらず、第一次産業のGDP成長率は鈍化すると予想されています。 なぜなら、今年は例えば、トウモロコシ、オレンジ、サトウキビの収穫量が減ると予想されるためです。
ブラジル全国農業連合(CNA: Conferederacao da Agricultura)による調査では、農業ビジネスは回復を続けており、販売量が増加し、サービスや輸送、金融サービスの需要が刺激されると考えられています。農業ビジネスは、昨年の初め、特に国内市場に依存しており苦しんでいましたが、現在は回復の兆しが見込まれています。また、今年の第一四半期のデータに基づく予測では、輸送が実質的に麻痺していた5月のトラック運転手のストライキによる影響は考慮されておりませんが、その産業に大きな影響を与えていると予測されています。
また、ストライキ後に設定された最低道路貨物運賃も、農業ビジネスを制限する可能性がある要因の一つであり、これは高速道路で輸送されるすべてのものの40%以上の商品に影響を与えるものと考えられます。
【参考URL】
https://g1.globo.com/economia/agronegocios/noticia/2018/07/26/pib-do-agronegocio-do-brasil-deve-crescer-34-em-2018-preve-cepea.ghtml
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濱咲克心