付加価値税(VAT:Value Added Tax)の追徴課税について

税務

 バングラデシュの事業体は、年次で法定監査を行う必要があり、その監査書類に基づいて税務申告を行う必要があります。

 近年までは、監査時に前払法人税(Advance Income Tax)について、税金計算及び納付の有無が注視されていましたが、VAT(およびVDS(源泉付加価値税))の計算及び納付については軽視される傾向にありました。そのため、国家税収においてVATが占める割合が極端に低い数値を示していました。

 それに対し、最近VATにテコ入れをする形で税務署が動いています。多くの企業に過去5年分の監査報告書を提出するよう通達を送り、遡及計算し、追徴課税を行うような動きを見せています。

 バングラデシュの税制(前払法人税、付加価値税、源泉付加価値税等)は他国と比較しても複雑ですが、こうした動向を受けて今まで以上に税金計算及び税務対応に中止する必要がありそうです。

 

 渡邊 忠興

Tokyo Consulting Firm Limited

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