バングラデシュにおける会計原則について

会計

 バングラデシュにおいても収益・費用認識における会計原則は「発生主義」となりますが、会計担当者が「発生主義」について正しい知識を持っておらず、会計処理が誤って行われてしまっていることがあります。多くの場合、「現金主義」で収益・費用認識されるため、月次での会計分析が難しくなってしまっているのが現状です。

 

一般的には、月次の会計処理を締める際、未払いの請求書を費用認識せず、実際の支払が行われた際に費用認識しているケースが多くみられます。また、現在バングラデシュでは、インフラ整備のプロジェクトで工事に従事する企業が増えてきていますが、工事代金の現金回収ベースで売上を認識するという考え方が会計担当の中にあり、工事進行基準での売上認識が適切に行われていないケースが多く存在します。

 

 バングラデシュ人会計担当者の中には、「会計データ作成は何のために行うか」という本来の会計データ作成の目的を意識している人が非常に少ないため、会計担当者に対し、会計データ作成の目的から細かく指導していく必要があります。

 

 

(以上)

Tokyo Consulting Firm Limited

渡邊 忠興

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