バングラデシュの医療事情

海外に赴任する駐在員にとって、健康管理は重要な懸念事項の一つです。医療、衛生面共に先進的な日本から違う環境の国へ移り住む際には真っ先に考慮すべき事の一つです。

残念ながら、バングラデシュの医療事情は日本と比較してお世辞にも良好とは言えない状態です。なにより第一に、医師や医療スタッフの数が絶対的に不足しています。日本でも医師不足が問題視されていますが、それでも医師の数は人口450人に一人といったところです。それに対してバングラデシュでは人口5,000人に一人、さらに看護師は医師の半数にすぎません。単純計算すれば、日本の十分の一以下になります。

病院によるサービスの格差も大きく、医療設備が不十分であったり、スタッフ不足による事務手続きの遅れ等が生じるケースも有ります。日本のような病院を前提にして診断に行くと、あまりの違いに愕然とすることも有るでしょう。

むろん、状況が改善されていないわけではありません。近年ではバングラデシュも欧米や日本に留学した医師が増えており、近代的な医療設備の整った清潔な病院も建設されています。中には日本語に対応してくださる医者もおり、よほどの大病を患わない限りは問題無いと言えるでしょう。

日本とはあらゆる面で環境の異なるバングラデシュでは健康管理は非常に大切です。まずは病気にかかる事を回避する努力を最大限払う必要が有るでしょう。

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

関連記事

バングラデシュの査証

バングラデシュの近代医療事情

ページ上部へ戻る