今回はバングラデシュの医療事情と、海外赴任時の病気の予防についてお伝えします。
【バングラデシュの医療事情】
バングラデシュではまだ医療が発展していないため、海外赴任者の場合、病気になった際にタイ、シンガポールなど第三国に出国して治療を受けるケースも多いようです。外国人がかかる設備の整った衛生的な病院もありますが、医療費が高額になります。
【赴任前にやっておくこと】
バングラデシュ渡航のために受けておきたい予防接種として外務省で公表されているのは以下の6種類です。
<受けておきたい予防接種>
破傷風、A型肝炎、B型肝炎、日本脳炎、狂犬病、腸チフス
海外赴任者や旅行者向けの予防接種専門の病院等もあります。予防接種は、日にちをあけて2回以上打たなければならないものもあるため、遅くても赴任の1~2か月前には、病院で相談しておいた方が良いでしょう。
【バングラデシュでかかりやすい病気と予防法】
■感染症:衛生環境が劣悪なため、消火器感染症にかかりやすいです。生ものや生水を飲まないことで予防が可能です。
■デング熱:6-7月には特に感染者が増えます。
■狂犬病:動物にかまれたらなるべく早く狂犬病ワクチン接種を受けることが必要です。
【病気になったら?】
もし体調不良になったら、悪化する前に早く病院に行くことをお勧めします。バングラデシュなどの新興国では、ただの風邪ではなく感染症などの可能性も高いため、早めに医師の診断を受けておくと安心です。
バングラデシュの病院リストは、日本人会のHPや外務省HPで公表されています。
<在外公館医務官情報>http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/bangla.html
【医療費について】
バングラデシュには社会保険制度がありません。外国人の場合、現地で発生した医療費については、一度本人が立て替え払いを行い、本国で加入している健康保険組合に請求をして還付を受けるたちになります。別途民間の海外駐在保険などに加入していると、証書を提示することで立て替えなしに決済をしてもらえる場合もあります。医療費の還付を受ける場合には、医療費領収書の日本語訳、診断書の日本語訳等が必要になります。
Tokyo Consulting Firm Limited
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