バングラデシュのラマダン休暇について

今年のラマダンはロンドンオリンピックと時期が一致しました。その結果、イスラム教徒の選手の中には試合中にかかわらず水分補給すら行わない選手が珍しくありませんでした。実際には旅行者はラマダンの除外対象になる等、避けて通る道も有るそうですが、厳格なイスラム教徒は神との約束を違える事を良しとせずあえて断食を行いました。彼らのおかげでラマダンの断食は日本でも一躍名を馳せる結果となりました。この一ヶ月に及ぶラマダンが終了すると、ラマダン休暇が始まります。

ラマダン休暇中は首都ダッカにおいても多くの者が故郷へ帰郷します。当然、空の便も陸の便も大変な混雑となります。この時期には日本企業の駐在員の者も一時帰国する者が多くなりますが、航空券の手配を早めに取る必要が有ります。
帰省ラッシュがひと段落すると、首都ダッカはその装いを変えます。慢性的に発生している交通渋滞もなりをひそめ、通りで営業している屋台も引き払われるため、移動は極めて快適になります。もっとも、営業を行わない商店も多いため、生活も快適という訳には行きません。

ラマダン休暇が明けると、企業は活動を再開します。ラマダンの断食中は現地スタッフの人たちが断食を行っていたため、活動が鈍っていた企業も多いのですが、ラマダン休暇が明けた時こそ本格的に活動を再開する企業が多いです。現地スタッフを多く抱える事になる日系企業も注意が必要です。

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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