慢性的な交通渋滞に悩むバングラデシュですが、未だに解決の目途は立っていません。政府も無策な訳では無く、自動車の輸入関税を引き上げて販売台数を抑える事を試みたり、トラックのダッカ市内への入場を午後八時以降のみに限る等、様々な策を弄しています。ダッカ市内の商店街でも、休日をずらすなどして自動車利用時間帯の拡散を図っています。それでも、今日もダッカ市内の渋滞は健在でした。
渋滞が発生すると車の間をすり抜けて走れるバイクの人気が上昇します。もとは同じ国であったパキスタンではバイクが非常に多く街を走っています。バングラデシュでも、近年それに倣うようにバイクの人気が上昇しています。特に地方では渋滞を嫌う人たちによるバイク人気は高いです。
現在ではバングラデシュの年間のバイク販売台数は約35万台と言われていますが、その85%が輸入品です。残りの15%が他国から部品を仕入れてバングラデシュ国内で組み立て、販売をしています。
今年に入り、ホンダがバングラデシュにて合弁企業を立ち上げ、インドやパキスタンからバイク部品を輸入、組み立てして販売する事を発表しました。今後、ダッカ市内でもパキスタン同様に多数のバイクを見られるようになるかも知れません。
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バングラデシュ現地法人担当 岩波