こんにちは。バングラデシュ現地法人担当の岩波です。
前回に引き続き、Eビザについてお話させて頂きます。
Eビザ(就労ビザ)取得時のみならず、バングラデシュへ進出して事業を行う際には会社設立の段階からかかわる事になるのがバングラデシュ投資庁(BOI)です。バングラデシュでの業務においては、BOIに申請を求めることが多々あります。
しかし、このBOIとのやり取りには様々な面で問題があります。申請をしても、承認が下りるまでに予想以上に時間がかかります。たとえ承認が下りるまでの期間が長くとも、おおよその日程の予測が付けばまだ何とかなりますが、場合によってまちまちです。官民共にサービスはトップレベルと言われる日本から進出して日が浅いうちは、歯がゆい思いをする事も多々ある事でしょう。
そもそも、財政的に余裕ある状態とは言えないバングラデシュにおいては、公務員の置かれている状況は日本のそれより数段劣ります。実際に訪れてみると、官庁関係の施設は老朽化しているものもあり、切れた蛍光灯が未交換な所も有ります。公務員の給与水準自体も高くありません。結果として、不正が多発してコネクションのない者の申請は後回しになる事が有ります。さらに、窓口に立つものの能力の差、解釈の違いにより、同じ質問に別の回答が示される事も有ります。
この国における申請業務全般は、正確なスケジュールを立てるのが難しいのが現状です。
以上