銀行について

こんにちは。バングラデシュ駐在員の佐伯です。

今回は、バングラデシュの銀行についてです。
当然ですがバングラデシュに進出する際には、法人の現地銀行口座を持つ必要があります。
さて、それではバングラデシュではどこで口座を持つべきでしょうか。
外資系銀行はCiti Bank, HSBC, Standard Chartered等、ローカル銀行ではBRAC, City, Dutch Bangla等があります。日系の銀行はまだサービスを開始していません。

銀行選びのポイントとして、外資系銀行はバングラデシュ中央銀行から規制をかけられることが多いことです。現在、マネーロンダリングや、イスラムマネーのリスクにより外資系銀行は口座開設するための書類のハードルを上げて来ています。外資系銀行の要求書類の一例として(銀行により多少の違いはあり)以下の通り株主の組織図を作成しなければなりません。 

①バングラデシュ法人の株式を10%以上保有している者
②上記①が法人の場合、その法人の株式を10%以上保有している者
③上記②が法人の場合、その法人の株式を10%以上保有している者
④上記③が法人の場合、その法人の株式を10%以上保有している者

さらに、ここで登場したものが自然人ならば、その自然人の、名前・住所・電話番号・メール・両親名・パスポートのコピー・運転免許証のコピー・電気代(実際に住んでいることを証明する物であれば可)のコピーが必要となります。

登場したものが法人ならば、その法人の登記事項証明書のコピー・それを英訳したもの・取締役の情報(上記の自然人の情報と同じ資料を用意する)が必要となります。

要求される書類を準備しても、開設できるかどうかは不透明なものがあります。

2013年9月1日時点では、外資系銀行は中央銀行より新規口座開設を原則ストップの規制がかけられています。今後も頻繁に規制がかけられるものと思われます。

一方、ローカルの銀行は開設することは容易です。ただ、信用力という面ではどうしても外資系よりも劣ってしまいます。 

開設を急ぐのであればローカル、開設まで時間がかかっても良いという場合は信用力のある外資系と使い分けるのが良いでしょう。
ローカル、外資系と両方同時進行で開設を進め、最初はローカル。その後、別口座に移行していくというのも一つの手段かと思われます。

以上

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