海外からのベトナムへの送金額は、世界9位(2012年)

こんにちは、ホーチミン駐在員の嶋です。
ベトナムは、労働力が大量で安価というのが、今までの投資拠点としての魅力であった。しかし、ここ数年は、市場としても魅力も急速に高まっている。人口9千万人のベトナムは、毎年100万人ほど人口が増えており、日本の人口を超えることも時間の問題であろう。
ベトナムは、一人当たりのGDPが統計上1,374ドル(2011年)となっている。ただし大都市圏では既に3,000ドルに達しており、ある調査では、さらにその2、3倍の所得があるという話もある。実際に都市部のベトナム人の消費を見てみると、非常に活発である。実際に私も高級料理をご馳走になることも多い。
そして、その活発な消費の源泉となっているのが、海外に住んでいるベトナム人からの送金である。ベトナム戦争時にアメリカを中心に、多くのベトナム人が海外に移住した。それら海外からのいわゆる越境送金が、年間10億ドル(1兆円)ある。これは、世界で9番目に大きい金額である。ベトナム一国のGDPが、1,227億ドル(2011年)であるため、ベトナムGDPの8%を占める。経済的な視点から見るといかにこの数字が大きいかが分かる。ちなみに海外送金世界1位は、インドの69億ドル、ASEAN域内の1位は、フィリピンの24億ドルとなります。
都市部での消費は数字以上に活発であり、今後の市場の成長が大きく期待される。

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