ベトナム拠点の花嶋です。
ベトナムへの投資を考えている方が気になるのは、今後ベトナムはどうなっていくのか?と言うことだと思います。
そこで、今回は2020年のベトナムの未来は明るいのか?それとも暗いのか?といった視点で見ていきます。
目次
【ベトナム経済の2020年の経済状況について】
昨年のGDPは7.02%の増加、国会の目標である6.6%-6.8%を超えました。
この国の経済成長率は、弊社の設立した年でもある2011年以来2年連続で7%を超えています。
また、商品の輸出入総額は5,000億米ドルを超え、新規設立企業の数は新記録に達しました。 約138,000の企業で、企業あたりの平均登録資本は125億ドンに達し、ここ数年で最も高かったと言われています。
【昨年の現状】
ところで、企業からの収入は、国の予算の最大の収入源です。しかしながら、昨年には60%の企業が利益を上げなかったと言われています。
【課題】
2020年の課題といえば、企業が利益を上げて企業から税金をとれるかというところもあるのでしょう。
一方、早いスピードで改正されていく法律に関して、新しい法律も施行される予定があったり、政府によって削除されていない法律、法令、通達がありますが、それらもベトナム経済にどう影響を与えるのかも懸念点です。
【希望】
経済学者トラン・ドゥ・リッチ氏によれば「2020年のベトナム経済はより明るく、新しい時代が来る」と述べています。
また中央経済局の総経済局長グエン・トゥ・アン氏は、「2020年には、昨年の公共施設投資のボトルネックが解決され、それによって予算達成されることも期待してます。」と述べています。
このような一部の意見を見ても、ベトナムには解決するべき問題がたくさんあるとはいえ、その問題の分明るい未来があると言ってもよいと思います。
【銀行・株式市場】
銀行システムの不良債権処理の再編、2020年までの証券市場と保険市場の再構築や2025年への方向付けなどが目標とされています。
【不動産市場】
M&Aを通じて、国内外の投資家にとって最も魅力的な市場の1つになりつつあると言われています。
外国人も不動産のリースなどをできるようになっており、中間所得者向け、富裕層向けの居住地に対する投資も進んでいます。
【飲食・フード産業】
観光事業も盛り上がってるので、伸びると言われています。また現地のベトナム人は収入の20%~40%くらいを食費に使用していると言われており、「食」や職に通じる「健康」などにも関心があります。
【その他気になる事業】
航空事業、ホテル・観光事業、再生可能エネルギー、教育などの事業では、競争が始まっており、投資には十分な対策・準備が必要だと言われています。
また随時、それぞれの産業についてご紹介していきます。
今回はここまでです。
それでは、また。
東京コンサルティングファーム
ベトナム ハノイ
花嶋 拓哉
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