ベトナム進出なら『海外投資の赤本』の 東京コンサルティングファーム

 

　こんにちは、ベトナム、ハノイ駐在員の浅野です。

 

＜Q＞

現地法人を運営していますが、今後、法人税、個人所得税等の納税はインターネットバンキングを使用して行えるようになったと聞きました。概要を教えてください。

 

＜A＞

Circular No. 110/2015/TT-BTC及びDecree No.12/2015/ND-CP等の法令により2015年度第３四半期より法人税、個人所得税等の納税はインターネットバンキングを使用して行うことができるようになりました。

これまでは、銀行窓口にて専用の納税支払書を使用して納税を行っていましたが、今後、銀行窓口に直接行かなくても納税を行うことができるようになります。さらにOffical Letter No. 8112/BTC- TCTにより12月以降は、銀行は、納税者より納税支払書を受け取り、納税のための銀行送金を行ってはならないとされています。

 

注意点としては、通常の支払いのためのインターネットバンキングと納税のためのインターネットバンキングは異なるシステムであるということです。納税のためのインターネットバンキングは、納税専用であり、会社の事業に関する通常の支払いを行うことはできません。開設の方法は、税務署のWEBサイトにてインターネットバンキング用の情報登録を行い、会社の口座のある銀行において、開設手続きを行います。手続き完了後、インターネットバンキング用のアカウント名、パスワードを入手することによりWEB上から納税の手続を行うことができるようになります。現状は、Vietcombank、BIDV等の限られたベトナムの銀行のみ利用が可能ですが、利用可能な銀行は増えつつあります。また、実際の納税手続きを行う場合オンライン税務申告用のToken(USB)を使用する必要があることも注意が必要です。

 

以上