ベトナムの工業団地に関して

 

皆さま、こんにちは。
東京コンサルティングファーム・ハノイ拠点の石川愛美です。

今回はベトナムの工業団地についてお話させていただきます。

 

まず工業団地とは何か説明しますと、
工業用の工場をバランスよく配置するために分譲された土地のことであり、
団地内には道路・排水路・洪水防止システム・電気・水道・電話といったインフラが整備されています。

工業団地には、中央廃水処理施設などの公共施設、場所によっては郵便局・銀行・ショッピングセンター・ガソリンスタンド・労働者の宿舎が整備されていることもあります。

 

現在ベトナムには300ほどの工業団地が存在しており、
その中には日系の工業団地も数多く含まれています。

ローカルの工業団地と比較すると日系の工業団地は、不動産賃借料等のコストはかかるものの、インフラ整備・サービス面においてかなり充実しているということがメリットです。

 

初めて海外進出をされる企業様にとっては、
日本人スタッフが窓口となって、会社設立から各種申請、工場操業までをサポートしてくれるので安心感があるという点で、日系工業団地は人気があります。

さらに工業団地の中には、団地内の日本企業による日本人会を作り、
従業員の賃金・待遇といった情報共有の場が提供されていることがございます。

ベトナムの北部地域には日系工業団地のほか、外資系・地場系の工業団地を含めて50カ所以上の工業団地が存在していますが、その中で日系工業団地は、

  • 住友商事系のタンロン工業団地
  • 野村グループ系のハイフォン工業団地

等がございます。

 

近年は道路網の整備も進み、ハノイ北西に位置するビンフック省や、国道18号が通るバクニン省、フンイエン省やハイズオン省など、ハノイ中心部から少し外れた場所への進出も増加傾向にあります。

ベトナムに多数存在する工業団地ですが、その中からどのように選べばいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

工業団地を選ぶ際にポイントとなるのが、

  1. ロケーション
  2. インフラ整備
  3. サービス
  4. コスト

の四つです。

 

一つ目のロケーションは、
部品の搬入、道路の広さ、交通状況などに加え、特に輸出入の多い企業は港や空港までの距離も考える必要があります。物流面のインフラが十分ではないため、通関や交通渋滞などによって想定以上に時間がかかってしまうことがあるからです。

 

二つ目のインフラ整備は、
電力供給、上下水、工業用水、通信設備、居住用の団地、が有るか無いかという
確認が必要となります。

 

三つ目のサービス面は、
日本語対応できる管理体制なのか
会社設立、工場建設のサポートが充実しているのか
を考慮する必要があります。

 

最後のコスト面では、
工業団地への投資が割に合うものなのか費用対効果を考えなければなりません。
最近では低コストで入居できるレンタル向上もあるので、
初期費用を抑えたい中小企業に人気があります。

製造業の方が海外進出される際、まずは工業団地に入居することが一般的になりますので、

以上のポイントを参考にしていただき、
どの工業団地に入るのか優先順位を考えて選択されるのが良いかと思います。

 

何かご不明な点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。

 

 

 

東京コンサルティングファーム ハノイ拠点
石川愛美

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