ベトナムにおけるドル建て表示及び取引に関して

こんにちは、ベトナムのハノイ駐在員の浅野です。

今回のブログでは、ベトナムにおけるドル建て表示及び取引に関してご紹介します。

ベトナムでは、様々なところでドル建てによる表示が見られます。主にレストランやホテル、ツアーデスクといったところです。今まではドル建て表示及びドル建てによる取引も一般的となっていました。

しかし、ベトナム政府は、国内ドルの流通を廃止しようとしています。2006年に発効されたORDINANCE ON FOREIGN EXCHANGE CONTROLにより国内におけるドルの使用は禁止されていましたが、依然として国内ではドルの使用が続けられてきました。

ところが、昨年の11月にドル建て取引の禁止を命じる二回目の公布が行われ12月には、ハノイの大手高級ホテルがサービスのドル建て表示に関して行政処分を受け、多額の罰金を支払うということがありました。

それにより、ドル建て表示に対してのリスクが高まり、かなりの業者においてドル建て表示を廃止し、ベトナムドン建ての表示に変えるところが増えてきています。ベトナムのハノイの某有名フリーペーパーも広告などの料金表示をドル建てからドン建てに変更していますので、気付かれた方も多いかと思います。

これまでは、ドル建て表示、取引の使用の禁止の公布がでていても実質的には取締がなかった状況ということから、実務上はドルの使用が続いていましたが今回の件から、取締が厳しくなっていくことに注意することが必要となります。

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