ベトナムのビジネス慣習

こんにちは、ベトナムのハノイ駐在員の浅野です。
今回のブログでは、ベトナム人のビジネス慣習についてご紹介したいと思います。
私がベトナムに赴任してから、早くも一年以上が経過しましたが、ビジネス慣習におきまして、日本とベトナムでは様々な違いがあることが分かりました。
まず時間に関しての感覚ですが、あまり時間は貴重なもので大切に使わなければならないといった感覚はあまりありません。ベトナム人とミーティングをしていると、同じような話が繰り返され、ひたすら時間をかけるといった印象があります。
また、ベトナム人は一般的にランチミーティングを非常に好みます。ここで一番困るのが、ランチからビールを飲むことです。私は日本人でお昼からビールを飲むことはもちろん抵抗がありますし、ランチの後、日本人の顧客と会うことも少なくないため、ランチでビールを勧められても断るのですが、ベトナム人は当然のようにビールを飲むため、非常に断りにくい雰囲気になります。
そして、さらにそのランチミーティングは非常に長く、大抵一時間半以上使います。また、同じような話を繰り返すため、かなりうんざりしてしまいます。
アポイントメントの時間に関してもあまり約束の時間を守るといったこともないようです。直前になって時間が早くなったり、それも2,3時間、別の日に変わったりといったことも少なくありません。このあたり、非常に難しいと感じる部分です。ベトナム人の納期管理に関しての甘さはこういった慣習が起因するものかもしれません。
次の特徴として、概してベトナムは、贈答文化です。日本も贈答文化といえるとは思いますが、ベトナムも贈り物をすることはビジネスにおいても非常に重要な要素となります。
聞いた話ですが、あるベトナムの有力な企業の社長が一度日本に出張に行くとスーツケース何十個分という贈り物を買って帰るそうです。贈り物の大半は付き合いのある政府高官に送られるそうです。
ただ、日常付き合いのあるベトナム企業に贈り物をすると非常に喜ばれます。特に日本のお土産が非常に喜ばれます。日本の駐在員の方は、大切なポジションを任せているベトナム人スタッフには、日本に帰る度にそのスタッフの家族にもお土産を買ってくるといったことも聞かれます。
様々な部分で異なる日本とベトナムのビジネス慣習ですが、意固地に日本の慣習を守っていくのではなく、柔軟性を持って対応していきたいものです。

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