こんにちは。ベトナム拠点の清水です。
ベトナムへ出張する機会が多い方の中には、「ホーチミン空港の入国審査が毎回長い」「深夜便で到着したのに、さらに30分以上並ぶ」という問題を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
条件はありますが、そのような方に取得を推奨できるのがAPECビジネストラベルカード(ABTC)です。滞在可能日数が延びるだけでなく、空港でAPEC専用レーンを利用できるため、出入国にかかる待ち時間を大きく短縮できます。
1. ABTC最大のメリットは「専用レーンの使用」
ABTCを取得すると、通常ビザなしでは45日以内である入国制限が、90日まで認められます。
しかし、出張者の方にとって最も実感しやすいメリットは、空港でAPEC専用レーンを利用できることです。
| 項目 | ビザ免除(通常) | ABTC保有 |
|---|---|---|
| 滞在可能日数 | 45日以内 | 最大90日 |
| APEC専用レーン | 利用不可 | 利用可能 |
ホーチミンのタンソンニャット国際空港やハノイのノイバイ国際空港では、ABTC保有者向けの専用レーンが設置されています。一般レーンが混雑している場合でも、比較的スムーズに入国審査・出国審査を受けることができます。
ホーチミン空港での待ち時間
特にホーチミンの空港は出入国審査が非常に長く、混雑具合によっては1時間以上並ぶこともあります。それにより、ベトナムへの到着後、現地での予定が立てづらいという問題が発生しがちです。
ABTCを取得することで、この時間を短縮することが可能になります。
2. ABTCの取得方法
APECビジネストラベルカード(ABTC)とは、APEC加盟国・地域間で頻繁にビジネス出張を行う経営者や従業員を対象に、ビザ免除や入国審査の優遇を提供する制度です。一般的には、企業の役員や管理職、海外営業担当者など、業務上頻繁に海外出張を行う方が対象となります。
日本国籍者の場合、ABTCは日本政府を通じて申請を行います。申請できるのは日本国籍者に限られ、海外で取得することはできません。
申請時には、以下のような書類の提出が求められます。
- 有効なパスポート
- 勤務先情報
- 海外での事業活動を証明する資料
- その他、申請機関が求める書類
申請後は、日本政府から各APEC加盟国・地域へ事前承認の照会が行われます。そのため、取得までには通常数か月程度かかることがあります。出張の予定が決まっている場合は、早めに申請手続きを始めておくことをお勧めします。
3. よくある質問(FAQ)
Q. ベトナムでの滞在可能日数は?
A. 通常のビザ免除では45日以内ですが、ABTCを利用すると最大90日間の滞在が可能です。
4. まとめ
ABTCは出入国・現地滞在のためのものと思われがちですが、ベトナムにおいては空港での待ち時間を短縮できることが大きな魅力です。
ベトナムやASEAN諸国への出張が多い方は、一度取得を検討してみてはいかがでしょうか。
弊社ではABTCの取得をはじめ、ベトナムにおける出入国、労働許可証(WP)および一時滞在許可証(TRC)の取得などもサポートしております。ご相談事があればお気軽にご連絡ください。
- APECビジネストラベルカード(ABTC)制度
- 上記は執筆時点の情報に基づきます。法律・制度は変更される場合があります。
本記事は、執筆時点(2026年6月3日)の法令・実務情報等に基づいて作成しております。法令改正や行政運用の変更等により、内容が変更となる場合があります。
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