日本とトルコ間の農林水産品貿易概要について

こんにちは。
東京コンサルティンググループトルコ支社の小坂理加です。

今回は、【日本とトルコ間の農林水産品貿易概要について】お知らせいたします。

 

日本トルコ間において、2011年より経済連携協定(EPA)、自由貿易協定(FTA)の交渉が行われておりますが、未だ進展はありません。
しかし、今後上記の協定が施行される日も遠くはないのではないでしょうか。

そこで今回は、日本・トルコ間の貿易状況として、輸出入農林水産品について見ていきたいと思います。

 

農林水産省の2018年における統計によると、日本・トルコ間の貿易総額は、【トルコ→日本】約834億円、【日本→トルコ】約3,522億円となっています。

このうち、農林水産品の占める割合は、前者が約31.2%、後者が1%以下となっており、トルコからの農林水産品の割合が非常に高いことが分かります。
また、下の表は、その内訳となります。

 

表 1【トルコ→日本】

  品目 関税率(%) 輸入額(百万円) 輸入量(千トン)
1 かつお・マグロ類

(生鮮・冷蔵・冷凍)

3.5% 6,365

 

2.7

 

2 スパゲッティ 30円/kg 4,340 48
3 生鮮・乾燥果物(特恵税率*を含む)
(ぶどう(乾燥)等)
無税~32% 3,686 8.4
4 たばこ 無税~29.8% 2,169 1.0
5 オリーブ油 無税 1,437 3.0
  農林水産品合計   26,025  

*特恵税率…ある特定の国や地域に対する関税率の特別な待遇(ある特定の国や地域の産品に対して、他の国の産品に適用される税率よりも低い税率を適用)。

 

表 2【日本→トルコ】

  品目 関税率(%) 輸出額(百万)
1 配合調整飼料 無税~7.8% 113
2 播種用の種等 3.9% 21
3 植物の液汁エキス 無税~3% 11
4 ペプトン等 3.4% 11
5 植木等 3.9%、19.5% 7
  農林水産品合計   203

トルコは、オリーブや乾燥果物といったトルコの特産品を輸出しているのに対し、日本は、日本の科学技術を生かした種や植木等を輸出しています。

今後両国間における経済連携協定(EPA)と自由貿易協定(FTA)が締結された場合、益々日本トルコ間の農林水産品における貿易は盛んになっていくことでしょう。

 

今週は以上となります。
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トルコ支社 小坂 理加

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