進出段階に応じたリスク ~人事労務編~ No.4

 

みなさん、こんにちは。トルコ駐在員の田中です。

前回のブログでは、進出期の時期における労務管理の考え方と対策について取り上げました。

 

今回のブログでは成長期における労務管理の考え方と対策について取り上げます。

 

○成長期 :

市場に認知され、一気に拡大を狙う際、事業を支えてきた仕事に邁進する姿勢をもった経営者以外に、自分に合った仕事のスタイルを重視する従業員や、収入の安定性を求める従業員、仕事と家庭と両立を重視する従業員など、様々な「働き方」を持った従業員が混在するようになり会社に色々な色が生まれます。

しかし、多様な人材に対して、会社の求める人材像の決定や、人事制度面の整備の遅れが出ると会社に対して、大きな機会損失や労務トラブルを起こす原因ともなります。そして、海外は訴訟問題にまで発展するケースが多いため、退職の問題など事前の対策が必要です。

 

<企業が取るべき対策>

・法務契約書対応/顧問弁護士の選定

・事業計画の設計/求人要項の決定

・解雇・人員の整理/トラブルへの対策

 

<Point>海外において人員増加に伴う、従業員の退職/解雇が見られます。

しかし、トルコでは日本同様、会社側からの一方的な解雇に対して厳しく、従業員の訴えにより、裁判で再雇用を強いられるケースが多くあります。その際、会社は再雇用を強いられるだけでなく、裁判期間中の労働賃金及び、4~8か月分の給与がペナルティーとして課されます。

そのため、Directorなどでなく、一般社員も訴訟を起こすケースが多くなっているため会社側は事前の対策が必要となります。

 

 

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