為替利益に対する課税への基本的な対処方法

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

今週はトルコでの為替利益に対する課税への基本的な対処方法の紹介になります。

為替利益に対する課税への基本的な対処方法

外貨為替レートの変動によって得られた収益を毀損しないための基本的な対処法としては下記の 2 点にまとめられます。

① 基本商取引を外貨建にて行う方法
1 つ目の方法としては、債権を外貨建てにし、同時に債務についても外貨建てにすることです。 これにより、売掛債権と買掛債務の両方において、発生する外貨為替レートの変動を相殺し外 国為替レートの変動により発生する税負担がなくなります。

② 債務の部の借入金等を外貨建てにて増額する方法
2 つ目の方法としては外部金融機関を通し外貨建てローンを組むか、または株主その他からの 借り入れを外貨建てにすることです。これにより当該の債務も為替評価対象となり、外国為替レ ート変動による損失を回避することができます。ただしこの場合、当該の債務に対して金利を支 払う必要があり、財源使用税(RUSF-Resource Utilisation Support Fund)等の税負担が発生し、 また過小資本税制による問題が発生する可能性があります。 上記のリスクを回避する為、この対処法を選択する場合現状の財務諸表を事前に精査する必要があります。

以上になります。

高津 幸城

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