みなさん、こんにちは。トルコ駐在員の田中です。
今回のブログでは2015年度の最低賃金や個人所得税率についてそれぞれ取り上げます。
毎年上がり続けている税率ですが、このまま毎年高インフレが続くと、数年前にデノミを行ったにもかかわらず、トルコリラの価値がまたなくなってしまうのではないかと心配になります。
2014年12月30日発行のGazetteで2015年の個人所得税率を下記の通り発表しました。(Income Tax Announcement No. 287)
<個人所得税率>
給与所得
課税所得の金額 | 税率 | |
12,000 TL以下 | 15% | |
12,001 TL以上 29,000 TL以下 | 課税所得12,000 TLまでの税額:1,800 TL | 20% |
29,001 TL以上 106,000 TL以下 | 課税所得29,000 TLまでの税額:5,200 TL | 27% |
106,001 TL以上 | 課税所得106,000 TLまでの税額:25,990 TL | 35% |
課税所得の金額 | 税率 | |
12,000 TL以下 | 15% | |
12,001 TL以上 29,000 TL以下 | 課税所得12,000 TLまでの税額:1,800 TL | 20% |
29,001 TL以上 66,000 TL以下 | 課税所得29,000 TLまでの税額:5,200 TL | 27% |
66,001 TL以上 | 課税所得66,000 TLまでの税額:15,190 TL | 35% |
上記の最大課税率の所得を2010年と比較すると、この5年で約1.4倍近くになっています。
また、2015年の最低賃金は下記の通りとなっております。
期間 | |
2015/01/01 ~ 2015/06/30 | 1,201.50 TL /Gross |
2015/07/01 ~ 2015/12/31 | 1,273.50 TL /Gross |
最低賃金についても2014年までは1,000TL以下だったにもかかわらず、今年は上記のように改正され、入社時に従業員の給与をNet Salaryで決められる企業の場合、Gross Salaryへの計算を行い、上記の金額を超えていることを確認する必要があります。
なお、最低賃金を基に従業員のNet給与を計算する場合、下記の通りとなります。
(Period 01.01.2015 – 30.06.2015 Sample)
|
また、最低賃金の従業員に対する会社負担額の合計は下記の通りとなります。
Gross Salary |
1.201,50 |
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Emplyer contribution Social Insurance SGK 15,5%(*) |
186,23 |
|
Unemployment insurance 2% |
24,03 |
|
Total costs employer |
1.411,76 |
今回は個人所得税率及び、最低賃金について記載いたしましたが、上記以外にも印紙税や社会保険料などに改定があるため、確認する必要があるかと存じます。
<新サービス登場>