こんにちは。東京コンサルティンググループトルコ支社です。
今回はトルコのインフレ率についてお話致します。
トルコは1970年代、80年代には天文学的なハイパーインフレに悩まされたことが何度もあり、
90年代に入っても数十パーセント台のインフレを続けてきました。
しかし、21世紀に入りトルコ通貨危機を契機としたIMFによる支援と、
通貨の切り替えなど、さまざまなインフレ対応策を実施してきたことが奏功し、
2004年から2017年まではほぼ一桁台のインフレ率に収まってました。
しかし2018年8月、対米関係の悪化により引き起こされた
「トルコショック」の影響により、トルコ・リラが急落、
輸入物価が高騰し同年10月のインフレ率は25%にまで上昇しました。
2019年6月現在、政府による減税措置や原油相場の下落によって多少改善が見られ、
インフレ率は15.7%となっています。
政府はこれに伴い、金融の引き締めのため24%まで引き上げていた
政策金利の大幅な引き下げを実施しており、今後の金融政策が大いに注視されるところです。
トルコのインフレ率に関する懸念点として、エネルギー資源の大半を
海外に依存しているため国際原油価格等に国内物価が左右されやすいこと、
輸入超過による貿易収支の赤字が続き、経常収支も赤字続きであることなどを背景として、
インフレ圧力が常に強いことが挙げられます。
今週は以上となります。
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東京コンサルティングファーム・トルコ拠点
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