トルコの投資環境等

みなさん、どうもこんにちは。増田です。

先週でトルコ出張を終え、ドバイ経由でインドに到着致しました。

今回の出張で、トルコにある現地日本人駐在員のいる日系企業約70社のうち、半数近くを回らせていただきました。約2週間弱の出張で、多くの日系企業に訪問させていただき、貴重なお話を聞くことができました。今回は、その中で得た情報をまとめてお伝えしたいと思います。

●投資・経済環境
現在、トルコにいる日本人の数は約1,200人ほど。比べて、韓国人は約3,000人ほどいる模様。
トルコへの日系企業進出数は、年々増加しているもののまだまだ企業数で言えば百数十社程度。大手商社を始め銀行、自動車系製造メーカーを始めとした系列関係の企業などが中心。サービス系での進出は弊社のような会計・コンサルティング系が数社ある程度。
街中ではベンツ・BMWといった高級車を多く見かけ、不動産の賃料についてはイスタンブール(ヨーロッパ側)は高騰している。日系駐在員の多くは最低20万/月以上の家賃で、30万~40万円のマンションが数多く存在。現在、建設ラッシュとも言え、至る所に建設中のビルを見かける。
イスタンブールのアジア側であれば多少家賃も安くはなるが、日本人学校はヨーロッパ側にあり、子供がいる駐在者の場合は学校の関係でヨーロッパ側にせざるを得ないケースが多い。理由として、ヨーロッパ‐アジアの移動につき、朝と夕方の交通渋滞が激しく、巻き込まれると、本来30分の道のりが1時間半、2時間となってしまうため。

●トルコへの進出形態
トルコでは駐在員事務所が多く、その理由として、駐在員事務所では従業員の所得税が免除されている点が挙げられる。駐在員事務所については、その目的がトルコにおける調査活動が主であるため、長期間存続する場合には定期的に更新が必要となる。この税金部分のメリットが大きいため、中には10年以上同じ形態のままという企業もあるが、今後トルコ政府の規制強化が予想され、地域統括など合理的な理由のない延長については審査が厳しくなる見込み。

●工業団地
日系企業が多く入っている工業地帯のゲブゼを訪問。新規の開発が進んでいたが、場所的には一杯で新しく入ることは難しい模様。ニュースで住友ゴムがトルコに新工場を建築すると報道されたが、今後トルコでの自動車の増産に伴い、日本の自動車関連の大手メーカーなども進出してくる可能性があるが、中には様々な優遇制度のもとに主要地域以外への進出も可能性としては見込まれる。また、トルコが抱えるクルド問題などが解決してくると、進出可能な地域が大幅に拡大してくる見込み。

●人事・労務
マネージャー以上は車を支給(日本人駐在者はたいてい1人1台)から始まり、その他昼食代など様々なインセンティブを付与する必要がある。採用時には給与面とインセンティブの両方を確認する必要あり。
就業時間が週/45時間という事で、オフィスワーカーは週休2日で1日9時間労働、工場などでは、週休2日の会社や週休1日で3交代制(朝・昼・夜)、1日の労働時間が7.5時間などという会社もある。

今回は時間の関係で全ての企業を回りきれませんでしたので、次回の出張の際には残りの全ての日系企業を訪問させていただこうと思っています。

以上

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