トルコのキャリアウーマン

こんにちは、トルコ駐在員の田中です。

3月8日はInternational Woman’s Day(国際女性の日)としてトルコでも祝われており、一般的なプレゼントとしてはやはり花が多いようですが、それ以外にもチョコレートやぬいぐるみ等が女性に贈られたりしていました。
このInternational Woman’s Dayの発端は1904年にアメリカ合衆国のニューヨークで起きた、女性労働者が婦人参政権を要求するデモと言われています。その後、ロシアで起った二月革命などを経て、1975年に国際連合が3月8日を「International Woman’s Day」と定めたとされています。

今回のブログでは女性の労働について書いていきたいと思います。
トルコにおいて女性の労働への参加と労働に占める位置は、教育、結婚の有無、家族生活や労働生活への適応状態によってもちろん異なっております。しかし、2007年度に行われたOECDの「教育への視点2007」に基づいた調査では、教育を受けておらず、職のない、就職活動もしていない若い女性の人口に対する割合(失業率)は、OECD諸国と候補国を含む30ヶ国ほどの中でトルコが最も高いと発表されました。

2010年末では、女性の労働力率は27.6%、就業率は24%となっており、女性雇用者の内訳は42.4%が農業、41.7%がサービス業、15.9%が工業(建設業を含む)でした。また、労働形態からみると、女性の14.1%が自営または雇用主である。50.7%が賃金労働をし、35.2%が無収入家族労働者として働いているようです。

この就業率の低さの原因としては、やはりイスラム教国であるということが言えます。しかしイスラム教国で考えれば、トルコでは政教分離を建前としているため、他のイスラム教国に比べ、女性の社会進出は進んでおり、現在は2010年に比べて就業率はもちろん向上していると考えられます。ちなみに、当社の提携している会計事務所では女性社員の比率の方が多いです。

また、2013年度春より、日清食品株式会社が日本の大手食品メーカーでは初の試みとして生産拠点を構え、即席麺の製造販売を行う予定です。その理由の一つに女性の社会進出が進み、簡便な食事の需要が高まると提言されています。今後このように女性の社会進出が進むなかで、社会の活気と共に新たなビジネスチャンスが期待できそうです。

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