非公開会社の設立手続きについて

こんにちは。TCFタイオフィスの岩城です。

 

今回は日系企業に多い非公開会社の設立手続きについてご紹介します。

非公開会社の設立手続きは以下の流れで進みます。

≪非公開会社の設立フロー≫

  1. 商号の予約

商務省のウェブサイトにて新会社の発起人が3つの社名案を提示。

同一、類似商号がなければ当局に予約申請し、許可が下りる。(許可が出るまで2,3日を要する)

当局に承認された商号は使用許可から30日間有効となり、当該期間中に基本定款の登記申請を行う必要がある。

  1. 会社印の作成(任意)
  2. 基本定款の作成・登記/附属定款の作成

※基本定款の登記と会社設立の登記を同日に行うことも可能

≪定款への記載事項≫

・予約済みの商号

・登記した会社事務所の所在地

・設立目的・会社の目的

・株主の負う責任

・登記資本金額、発行株式総数、1株当たり額面価額

・発起人の氏名、住所、職業、国籍、署名及び各人が引き受ける株式数

  1. 株式の引受
  2. 創立総会の開催
  3. 会社設立登記

※基本定款の登記と会社設立の登記を同日に行う場合

  1. VAT登録

商務省で会社設立登記が終了後、所轄の税務局へ申請。

≪VAT申請のための必要な書類≫

・基本定款

・会社営業許可書

・会社登記証明書・営業目的

・会社定款

・株主名簿

・事務所の賃貸契約書・住所登録書、及び

(家主が個人の場合)土地・家屋売買証明・住所登録書・IDカード・承諾書

(家主が法人の場合)会社の登記証明書、代表者のIDカードと住所登録書・承諾書

・事務所の地図と写真

・代表者のパスポート、代表者がタイ国籍の場合はIDカード、住所登録書

・役所所定の申請書

  1. 銀行口座開設

≪タイでの口座開設に必要な書類≫

・会社営業許可証

・会社登記証明書

・会社定款

・株主名簿

・VAT登録書

・会社印証明

・代表者のパスポート・ワークパーミット、代表者がタイ国籍の場合はIDカード、住所登録書

・役員会議事録

・銀行所定の申請書

  1. 株式の払込
  2. 社会保険申告、就業規則作成
  3. 各種ライセンスの申請

設立後に事業運営をするためには、業種により別途ライセンスの取得が必要。

これらのライセンスの取得が行われないと、事業運営が進まない、あるいは無許可での営業となるリスクがある。

≪主なライセンスの一覧≫

・工場(製造業)…工業省

・人材派遣(人材紹介業)…労働省

・フォワーディング(運輸業)…運輸省

・レストラン(飲食業)…区役所(※一部警察署等)、たばこ・酒は別途必要

・観光(旅行業)…旅行協会

・雑誌(出版業)…商務

 

各申請は手続きが煩雑であることから、コンサルタントや会計事務所の代行サービスを使用することが一般的です。

このような設立サポートのご相談も承っておりますので、お気兼ねなくご相談くださいませ。

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2019-10-23

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