こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
フィリピン初級者向けブログ、第9回は本質へのアプローチで気を付ける点について書かせて頂きます。
Q. フィリピンにおいて改善を行う際に、何か気を付けるべきところはありますか?
→非常に大きなテーマですが、最近私が体験し、気づいたことを共有させて頂きます。
気を付けるべきところは、問題のボトルネック探し(本質探し)の方法かと思います。
本質を探すために問題の状況をよく把握し、何が原因だったのか、そしてその原因の根底にある真の原因(本質)を探すことは改善の定石だと思います。もちろんこれはフィリピンでも有効です。
ただ、原因の探求について何の前置き説明もなく、また人前でこの原因の探求詰問を行うと、フィリピン人の方は自分が強く責められているように感じてしまい、非常に不快な思いをしてしまうという事があります。私はここで失敗をしました。
経営者サイドからすれば発生している問題は担当者個人だけの問題ではなく、あくまで組織や会社の問題として捉えていたので、従業員の方を責めているつもりはありませんでした。しかし、事前にその旨を十分に説明し、個室等でのリスニングを行なうことを怠ったため、思わぬ悪影響(マネジメントへの不平不満、ミスを隠そうとする意識の発生、会社の雰囲気の悪化、自発的な意見の減少等)が発生してしまいました。従業員の方の安心感を取り戻すために個別面談を行い、十分に説明することで若干理解は得られてきているように感じますが、事前に説明して対処しておけばこの摩擦は避けることができたと思います。
私達の失敗から学んで頂き、それぞれの方がフィリピンでうまくマネジメントして頂きたいと思い、共有させて頂いた次第です。
今週も、どうぞ宜しくお願い致します。
以上