皆さんこんにちは。
東京コンサルティングファーム、フィリピン・セブ支店の上原です。
本日は、関税について、その特徴から調べ方までご紹介していこうと思います。
フィリピン、日本間での関税において主に注目すべきは主にこの二つです。
- 最恵国(MFN)税率
- 日比経済連携協定(JPEPA)税率
MFNはMost Favoured Nation Treatmentの頭文字から取ったもので、最恵国待遇のことを指し、関税などについてWTO加盟国で同じ条件を適用すべしというルールで、WTOに加盟した場合、加盟国間での貿易で通常適用される税率です。
一方で、JPEPAとは、日本とフィリピンの間で交わされている協定であり、両国間での輸出入にかかる関税を撤廃、削減していく方針を掲げているものです。
すなわち、JPEPAに定められたガイドラインに則り輸出入的続きを行えば、MFNにおいて定められている税率を削減、または完全に無税にすることが出来る、ということになります。
しかし、全ての輸入品が無税であったり、削減されているわけではもちろんないですし、JPEPAに定められた条件をクリアしなければならないなど、確認しなければいけないことは多々あります。
そこで、フィリピンへ輸入することをお考えの方は、以下の手順を踏まれることをお勧めします。
- そもそも輸入可能かどうか
- 可能な場合、関税率はどの程度か(JPEPA対象か)
- 具体的な輸出入方法
1に関しては、関税法第101条に定められています。また、禁止品目以外にも、ある程度規制がかけられている者も存在します。
そういった輸入規制品目はフィリピン関税局のウェブサイトで公表されていますので、こちらからご確認ください。
http://customs.gov.ph/
2に関しては、同じく関税局のサイトである「Tariff Finder」でご確認頂けます。試しにご自身が輸入したいものを検索窓に打ち込んでみて、関税率が出てこなければ輸入できない、といった調べ方も可能です。
http://finder.tariffcommission.gov.ph/
3に関しては非常に細かく専門的な内容になるので、プロにご相談されるのが良いでしょう。
(ただし、個人でもリサーチすることはもちろん可能です)
今週は以上です。
本ブログがフィリピンでご活躍される経営者の皆様、および今後進出をお考えの皆様の一助となれば幸いでございます。
来週もどうぞよろしくお願い致します。
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