こんにちは、Tokyo Consulting Firm Philippine Branchの鯖戸 梨央です。
【PFRS for SE の最新情報】
2018年に3月26日に証券取引委員会(SEC)は小規模企業向けフィリピン財務報告(PFRS for SE)について小規模企業の要件を新たに定義し、これに該当する企業はPFRS for SEの適用が必要になりました。
今回は、①フィリピンで採用されている財務報告基準②フィリピン財務報告基準の種類について順にご紹介いたします。
①フィリピンで採用されている財務報告基準
フィリピンではIFRSという、国際財務報告基準を採用しており、IFRSをベースにPFRSというフィリピン財務報告基準が作成されております。そのため、基本的にIFRSとPFRSには違いがございません。ただし、IFRSで会計基準が改正された場合に、PFRSに反映されるまでタイムラグが生じることから、経過措置等を取る可能性があります。最新情報は、以下のフィリピン公認会計士協会(PICPA)のウェブサイトにてご確認ください。
②フィリピン財務報告基準の種類
フィリピン財務報告基準の種類は全部で3つございます。今回新たに、PFRS for SEという、小規模企業のための財務報告基準が適用されました。
PFRSが最も複雑な財務報告基準であり、PFRS for SMEs 、PFRS for SEという順で簡潔な基準になっています。
かつて、小規模企業につきましては、PFRS for SEは存在していなかったため、PFRS for SMEsを適用する必要がございました。
現在では、PFRS for SEの適用により、財務報告をする過程において企業への負担が少なくなっております。
ちなみに、PFRS for SMEsの資本基準につきましては、下記の通りでございます。
【PFRS for SMEsの資本基準】
総資産が300万ペソ以上3億5,000万ペソ以下もしくは総負債300万ペソ以上2億5,000万ペソ以下を満たす企業
以上、フィリピンで採用されている財務報告基準についてでした。
次回は、今回改正されたPFRS for SEの要件について詳しくご紹介します。
次回は、小規模向け財務報告基準(PFRS for SE)の要件についてです。
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