労働組合との交渉について

労務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週のブログは労働組合との交渉について書かせて頂きます。

Q 労働組合の交渉を控えています。交渉にあたり、心がけておく点、留意点はありますか。

→労働組合交渉にあたっての留意点として、以下が挙げられます。

<賃金/Wages>
賃金面の交渉時には、過去と未来の両面からの説明が必要となります。過去は業績推移であり、労働組合側からの要求額、内容等に対して、会社側の回答がなぜその額、内容であるのかの根拠を業績推移に基づき説明するのが一般的です。また、それだけでは説明不十分であると想定される場合には、今後の事業計画や投資なども併せて説明することも必要となります。その際には、それらの事業計画や投資により、将来の企業業績及び賃金/福利厚生の向上につながる流れを説明することが有効となります。

<福利厚生/Other welfare>
福利厚生面についても、概ね賃金と同様の説明根拠が必要です。ただし、特に自社での福利厚生内容は既に十分であるものの、さらに他社で導入している手当、施策の要求があった場合には、福利厚生のバランスの面から説明をする必要があります。

他社で導入している手当、施策と自社で既に導入している福利厚生が役割・目的からみて重複しているケース、自社では他社にはない福利厚生があり、それにより補っているケース、などは労働組合側の理解が十分でないケースもみられますので、福利厚生のバランス・全体像という点から説明する必要があります。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

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