皆さんこんにちは。
東京コンサルティングファーム、フィリピン・マニラ支店の上原です。
本日は、フィリピンに限らず全世界各国でコンバージェンスが推進している、国際会計基準(IRFS:アイファス、イファース)の損益計算書の表示についてご紹介したいと思います。
まずは、比較対象として日本の損益計算書の表示から見ていきましょう。
日本の損益計算書は、以下のような順序で数字が並べられています。
売上高
△売上原価
売上総利益
△販管費
営業利益
△営業外損益
経常利益
△特別損益
税引き前当期純利益
△法人税
当期純利益
しかしIFRSでは、上記のような経常利益という概念は存在しません。
なぜなら、IFRSにおいて特別損益は販管費と同一の表示欄に含まれるためです。
つまり、IFRSにおける税引前当期純利益と、日本における経常利益は同じ段階で表されることになります。
IFRSにおいて、営業利益-営業外損益=税引前徳純利益なのです。
ちなみに、IFRSでは日本においては営業外損益とみなされる項目も一部販管費として扱います。
つまり、日本の会計基準よりも販管費に含める項目がおおいことから、日本の会計基準で作成された損益計算書をそのままIFRSで作成しなおすと、営業利益が低くなる傾向にある、と言えます。
このような傾向をおさえ、利益の表示に関わる会計基準、原則には常に目を光らせておくことが大切ですね。
本日は以上です。
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本ブログがフィリピンでご活躍される駐在員の皆様、および今後進出をお考えの皆様の一助となれば幸いでございます。
今週もどうぞよろしくお願い致します。
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