フィリピンの不動産の会計処理②

税務

 

TCFフィリピン駐在員の日比野です。

 

本日も先週に引き続き多く寄せられる質問に回答したいと思います。

 

Q. フィリピンの不動産の会計処理について、耐用年数を短く設定した方が有利なのでしょうか。

 

→先週のブログで、フィリピンの不動産の法定耐用年数は決まっておらず、逸脱をしない範囲で設定できるというお話をしました。確かに短い耐用年数を設定することで、より多くの損金算入可能な減価償却費を計上でき、短期的にはメリットがあるように思えます。しかし、短い期間で償却し、償却途中で不動産売却をする際に、不動産の簿価が低くなることになります。この場合、売却益が大きくなり、結果として売却益にかかる課税が増えます。

そのため、耐用年数を設定する際には、出口である売却時までを考慮した上で、会計上のメリットを考えるのが良いでしょう。

 

 

それでは今週も宜しくお願いします。

 

株式会社東京コンサルティングファーム

国際事業部 フィリピン支社 日比野和樹

 

 

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