一度追加した福利厚生は翌年からも与え続けなければならない?!

こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの清水皐でございます。

今週は、福利厚生の追加に関して記載いたします。

 

質問)

弊社では福利厚生の一つとして、毎年社員全員のクリスマスパーティーを開催しているのですが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため中止を考えております。

その代わりに社員へは有給休暇の追加やその他福利厚生の金額を上げるなどして納得してもらおうと思うのですが、弊社の弁護士から「一度福利厚生の条件を変えてしまうと来年以降も適用させなければならなくなる」という指摘を受けました。

今年度だけ例外、というかたちで設けることは難しいのでしょうか?

 

回答)

お問い合わせいただきありがとうございます。

メキシコでは減給や降格が難しいと言われておりますが、福利厚生に関しても同様に考えられるのが一般的です。
そのため、一度与えた福利厚生の条件を、翌年になって引き下げる(有給日数を減らす、金額を減らす等)ことは社員の反感を買う要因になりかねません。

 

ただし、今回のケースのように、やむを得ない事情(新型コロナウイルスの影響)で既存の福利厚生を与えることが難しくなった場合の「代替措置」として特別手当を与えるというかたちであれば、今年度のみへの適応が可能かと思われます。

こちらはあくまで会社が独自で決めてよいものですが、念のため社員もその条件に同意したということを書面で残しておくことが無難な対応策と言えます。

 

今週は以上となります。

弊社ではメキシコ労務などに関するアドバイザリーや会社規定の作成・レビューサポート等を請け負っております。
コロナウイルスの影響で、各企業でイレギュラーな対応を求められるケースも増えてきている状況でございます。

少しでもご不安な点がございましたら、どうぞお気兼ねなくお問い合わせください。


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株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
清水皐

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