社内の役職設定について

 

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。

今週は社内の役職設定について記載します。

 

質問)

人事関連でご質問があります。
社内のスタッフより、昇給と合わせて役職の付与を求められています。

弊社では一部のスタッフを除いて役職を付与していませんが、
実務上、役職を付与しても業務、給与に影響はないのでしょうか。
また、どのような「役職」がメキシコでは一般的ですか。

例えば評価制度上で、役職の区分、定義がある場合等、
一般的にどのように対応しているのか、教えて頂きたいです。
よろしくお願いいたします。

 

回答)

先ず、メキシコにおいて役職は以下のようなものがあります。

・General Manager
・Senior Manager
・Manager
・Supervisor
・Executive
・Assistant

これらは一例であるため、
組織構造によって、Manager、Executive、Assistantで構成する等、
自社内で組み合わせをご決定頂ければと思います。

 

また、メキシコ人は役職を要求してくるという例はよくある事です。
昇給とリンクさせるか否かは、企業ごとの規定の確認等が必要にはなりますが、
法的に役職が変わって給与水準を変更しなければいけないという事はありません。

その為、賃金以外での社員のモチベーションコントロールとして、
役職を付与する等の対応をしている日系企業様もございます。

 

評価制度の観点からすれば、
例えば、昇給に関連する分類を3段階とし、以下のように設定します。

General Manager、Senior Manager
Manager、Supervisor
Executive、Assistant

仮に、役職を付与又は1段階引き上げたとしても、
社員としては「昇格」したことになりますが、企業としては待遇や人件費に変化はありません。
但し、評価制度や規定によって、待遇を変える必要のある段階については注意が必要になります。

 

また、もう一点懸念点をあげるとすれば、
役職に応じて、世間一般的な給与水準の話を持ち掛けられる事です。
あまり深く考えずに役職を引き上げて、給与はそのままと合意を得ていても、例えば権限者(駐在員)が将来的に変わった場合等、交渉の材料に使われる可能性はあります。

 

役職設定、人事評価制度の構築レビュー等、一連のサポートが必要な場合は、
是非、東京コンサルティングファームまでお問合せください。

 

 

 

東京コンサルティングファーム  メキシコ拠点
藤田大

 

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